宗家 髙橋勲 範士十段
武道とは武士(もののふ)の修行、たしなむべき道であります。そして空手道は武道であり、スポーツのように試合を目標として稽古練習しているものではありません。空手道はその技、体力、気力に基づいた強さで社会に貢献の出来る豊かな人間形成を目標としています。本来、“空手は形、形が空手”と言われておりますが、一つの形を解栽しそれを実戦に役立たせるのが武道としての空手の“形”であります。こうした日本の文化伝統である空手道の“形”を競技試合(スポーツ)に取り入れる事は、その審査基準に対する研究を怠ることなく後人に伝えることが責務であると考えております。どうか、空手道の門を叩き入門をされ、連日にわたりその稽古練習を重ね心身ともに鍛えておられる皆さまにおかれましては、その成果を社会という場で十二分に発揮されることをお祈りいたします。皆様の一層のご隆盛とご健勝をお祈りいたしましてご挨拶とさせて頂きます。
宗家武道歴
年少時代に近所の空手道場にて清心流開祖の菊地和雄師範に師事、成人になってから関東良武会へ入門、神道自然流開祖の小西康弘師範率いる関東良武会風神流術の杉原拳風師範に師事する。現在日本空手道青風会館の宗家である。